2016年1月2日土曜日

ベルリンの小さな映画館で「思い出のマーニー」を観る

週末には日本語を勉強しているドイツ人の友達と会い、
一緒に出掛けて母国語を教え合いながら遊ぶことが多いです。

彼は勉強熱心で、会うたびに日本語が上手くなっています。
はっきり言って上達早すぎ。とてもいい刺激になります。


そんな彼が、

「日曜に『思い出のマーニー』を観にいこう」
と誘ってくれました。

送られてきたURLにいってみると、

Tilsiter Lichtspiele の携帯サイト
映画館の携帯サイト

さすがスタジオジブリさん、ドイツでも上映中。
ちなみに彼はジブリ作品のDVDを10本持っているほどの大ファンだそうです。
(ドイツ語では「ギブリ」と発音します)

まだこっちで映画館に行ってないなーと思っていた所だったので、
私たちは喜んで提案にのりました。ジブリも好きです。

しかし彼が言うには、そこは「小さい映画館と居酒屋」だそうです。


ん?映画館と居酒屋を兼ねているということ?


ちょっとイメージしていた映画館とは違うようなのですが、
これは逆に興味深い。行ってみましょう。


ノスタルジー漂う小さな映画館へ

待ち合わせした地下鉄U-2のFrankfurter Tor 駅から歩くこと約10分。

思い出のマーニーを上映する映画館「LICHTSPIELE」
思い出のマーニーのポスターも見えます

着きました、ここが居酒屋兼映画館という「LICHTSPIELE」。
中に入ると、確かに一見普通の居酒屋というか、バーというか。

しかし狭い店内を奥に進むと、分厚い扉があります。
そこを開けると、

LICHTSPIELEの映画館
居酒屋の奥に進むとそこには小さな映画館

座席が!

中は70席ほどの小さな映画館になっていました。


写真では伝わりにくいのですが、なんともいえない懐かしさに包まれ、
「あぁ、ここいいなぁ」と一瞬で気に入ってしまうような空間です。

映写機はSONY製
料金は一人4.9ユーロ。
カウンターで店員さんに支払うとスタンプカードを渡されました。

スタンプカード「TROIKA KARTE」
3店舗で共通のスタンプカード
6回観たら1回サービスになっています。
他にも同じような映画館がベルリンに2つあり、カードは共通。

まだ観てないのにリピートの予感です。

上映までの間にスプライトを買い、ワクワクしながら待ちます。
誠に残念ながらポップコーンはありませんでした。


ドイツで「思い出のマーニー」を観る

部屋が暗くなり、映写が始まりました。

LICHTSPIELEにて映画上映開始
上映開始

「思い出のマーニー」は子供向けアニメに分類されており、
今回は私たちのほかに親子が1組だけでした。

1列だけあるソファ席に仲良さそうに座っていてほっこり。

日本の映画館と同じようにまずは広告が入り、
お馴染みの東宝のロゴが出て映画が始まりました。


もちろん台詞はドイツ語に吹き替えられているのですが、
すでに日本で観たことがあったので内容は知っていました。

温かいストーリーで私は好きです。


この場所の映画館としての質は、正直高くないです。
画面が巨大なわけではないし、音響もよくはありません。

そういうものは街の大きな映画館に行けば普通にありますので、
ここへはマイナーな上映作品や独特な雰囲気を楽しみに来るのかと思います。

といっても私からしたら郷愁の映画館という感じですが、
これが日常であるベルリナーからしたらそうでもないのかもしれません。


いずれにせよ、映画って本当にいいもんですね。

ベルリンにお住まいの方はぜひ足を運んでみてください。



Tilsiter Lichtspiele
 - Programmkino & Knipe

Richard-Sorge-Straße 25A
10249 Berlin, Germany










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