2016年2月29日月曜日

ドイツのキャベツによる洗礼を受ける~ヴァイスコールにご用心~

妻の好きな料理の1つに、ロールキャベツがあります。

実はこれまでの人生で1度も作ったことがないのですが、
なんとなくそんな気分になったのでやってみようと思いました。

トマトソースが既にストックしてありますので、
(過去記事「基本のトマトソースの作り方」です)

今回はトマトベースのスープにします。


肝心の巻き方は色々と調べました。準備万端です。
では早速キャベツを茹でていきましょう。



先にキャベツをはがしたかったのですが、
みっちり丸まっているので茹でながらはがすことにします。

結構詰まってて重量感もあり。



6枚くらいで十分ですかね。
無事にきれいにはがれました。

このまま熱湯で数十秒ほどで軟らかくなるので、
えー、軟らかくなったらですね、、あれ?
もう少しですかね、おそらく数分で軟らかくなるので、
えー、軟らかく、、


ならない。


ばっちりパツンパツンに張っています。
端を少し食べてみると、なんだかかんぴょうみたいな歯ごたえ。
色は透き通ってきていい感じなのですけれど。

嫌な予感は隠しきれませんが、仕方なくもう少し茹でてみることに。


そして約10分後。



ようやく巻けるかなーという軟らかさになったので取り出すも、
繊維の結合が弱くビリビリ裂けてしまいます。


あぁ。これはアカン。


薄々気付いていたことでしたが、確信に変わりました。
このキャベツはだめだ。



独り呆然と立ちつくし、2分後。





あとでスープに入れて食べよう。


事態は収束へと向かいました。

そして原因の究明を急ぎます。


このキャベツ、名を「ヴァイスコール」といいます。
ヴァイスは白、コールはキャベツ。
つまり白キャベツという意味。まんまですね。

調べてみると、実は悪名高い奴だと判明。
「煮ても焼いても食えない」とも言われ、
私と同じような被害者もちらほら居るようで。


ドイツで有名なザワークラウトは、このキャベツを使うんですね。
確かに、普通の調理法では食べられませんから、
茹でて発酵させてといった行程が必要なのでしょう。


話は脱線しますが、日本の野菜や果物はとても恵まれていると思います。
生で食べられるものが多いのも、それだけみずみずしいということ。

加えて、ちゃんと甘味や適切な酸味があったり、
品種改良も進められて、もはやこれ以上の要求はないですよね。

ヨーロッパの特にドイツのような気候的に作物の栽培に向かない地域では、
伝統的に何でも生食というわけにはいかなかったでしょう。

しかしだからこそ、よりおいしく食べられるように調理法が発達してきたともいえます。
ジャムなんかもそうではないかと思いますが、
日本で売られてる美味しい果物をジャムにするのは私は少々もったいない気がしてしまいます。
もちろん作ることもありますが、元々の価値を堪能できないことに気が引けるというか。

しかし、そのまま食べてもイマイチなものを、
砂糖と煮詰めて美味しいものにすることは納得できますよね。

どっちが良い悪いということでなく、与えられた条件下で最善を目指す。
料理だけでなくどの分野も共通するかもしれませんが、
そういう姿勢が物事を洗練していくのでしょう。


なんかそれらしいことをつらつらと偉そうに言ってますが、
要するに食材の知識不足でロールキャベツ失敗しましたという話です。

とはいっても諦めるわけではありません。ドイツには別のキャベツが存在するのです。
その名も「シュピッツコール」。


とんがり頭のナイスガイです。

次回、ロールキャベツのリベンジ篇をお楽しみに。

2016年2月16日火曜日

ドイツ3大カーニバルの1つ、ケルンでパレードを楽しむ

ライン川のほとりに栄えるドイツ第4の都市、ケルン。
ここでは毎年11月から2月にかけてカーニバルが開催されます。

ケルン・カーニバル公式サイト
ケルン・カーニバル公式サイト(http://www.koelnerkarneval.de/

そして2016年2月8日は、仮装パレードがクライマックスを迎える日。
せっかくドイツに居るのだから、名物は堪能したい。

正直なところ、日本人にとってはドイツ人が
一体何のために盛り上がっているのかピンとこないと思いますが、
細かいことは気にせず受け入れるのが大和魂。


ということで、ベルリンからケルンへ飛びました。

アイルランドの格安航空会社、ライアンエアーに搭乗
アイルランド国籍の格安航空会社、ライアンエアー

移動時間の短縮のため、利用したのは飛行機。
片道1時間ちょっとで着いてしまいます。

おなじみのスカイスキャナーで航空券を探すと、
日付や時間帯によって10~50ユーロで購入できることが分かりました。
うまくやれば、ベルリン⇔ケルン間で1人往復20ユーロも可能ですよ。

私たちの場合は、カーニバルの日程や仕事の都合を考慮した結果、
1人あたり50ユーロで往復となりました。
まぁまぁだと思います。

ケルン・メッセ駅
ホテル近くのケルン・メッセ駅

天気予報では終日雨だったのですが、
午前中で雨が上がるとなんとか天気は持ちこたえました。

パレードが行われる中心地の駅(Heumarkt)に着いたのが11時頃。
すでに様々な衣装をまとった人びとで溢れかえっていました。

老いも若いも関係なし、
むしろ普通の服の人があまりいません。

たくさんの仮装とすれ違って歩いていくと、
なにか違和感を抱かずにはいられませんでした。

ほどなくして気付いたその違和感の正体は、彼らが醸し出す雰囲気。

日本みたいに「仮装してます♪」感が全くないんです。

お兄さんもおばさんもお爺ちゃんも、


真顔。


あたかも普段着をまとっているかのように、
当然だろって顔で歩いています。

「さすがカーニバルの街やわぁ」
と感心。


1つ私は大きな勘違いをしていたのですが、
これは観衆がただ仮装したパレードを眺めるイベントなどではなく、
街中のすべての人が仮装して騒ぐイベントなのでした。

ちょっとした観光気分で行った私服の私たちは、明らかに浮いている。
この日この街で私服の人類など絶滅危惧種です。

がっつり仮装してくるべきだった。
後悔とともに変な闘争心が湧いてきます。

何も用意はないけど、なんとしても一緒に楽しみたい。混じりたい。
ということで、次善の策として急きょ顔にメイクを施すことに。

ちょっとしたことでいいんです。
動物っぽい鼻やヒゲ、眉毛を増やしてみたり目を特徴的にしたり。
ケルンの人びとの仮装は、はっきり言ってクオリティ高くないです。
ただカツラをかぶったり、着ぐるみ着たりだけも多い。
手作りっぽい衣装も、日本のハロウィンを見慣れていたらなんてことありません。

しかしそんなのは何だっていいんです。大事なのは一体感。

特に年配の人たちが当たり前のように仮装しているのを目の当たりにして、
伝統が持つ力強さを実感しました。

空気を肌で感じる、とはまさにこのことです。
こればっかりは写真では分かりませんね。とにかくすごいです。

ケルンのパレードの様子

そしていざパレードが始まると、
次々と独特な人形や装飾を乗せた車がまわってきます。

ケルンのパレードの様子

このちょいダサ感、いかにもドイツっぽくていいですねぇ。

褒めてます。


伝統的な衣装はやっぱりいいですね

観衆はパレードの行列に向かって

「カメレー!!」

と叫びます。これは「お菓子くれ!!」というメッセージです。



車の上からお菓子を投げる投げる。


ちっちゃな子も一生懸命投げる。


これを観衆が一生懸命キャッチするわけです。

パレードからのお菓子を狙う子供
頭脳派の子供たち
沿道の建物の窓にもたくさんの見物人。
傘を逆さにして待ち構えるのも地元じゃ基本テクニックです。


お花は投げずに手渡し。


みんな幸せそうな表情です。


パレードカーが去ると、あたりはゴミのようなお菓子で溢れます。
特に道幅が広いところだと、子供が投げても観衆に届きません。健気。


こちらはうつむくフォルクスワーゲン(笑)


時事風刺ネタも定番のようです。







なぜかと理由を説明するのも難しいのですが、
パレードはすっごく楽しかったです。

そこでは誰もが主役でした。



私たちはパレードもそこそこに引き上げ、
ケルンのビールを飲みに何軒か巡りました。

こちらは今回の戦利品。
ちょっと食べてしまいましたが、なかには結構なサイズのものも。


大きめのチョコレートの箱がおじさんの頭に直撃した時には、
さすがに一瞬ヒヤリとしました。

でも笑っていたので大丈夫でしょう。その箱はありがたく頂戴しました。


パレードはここを訪れないと間違いなく味わえない楽しみでした。
まだの人も来年はぜひ遊びにいってはいかがでしょうか。



参考になるか分かりませんが、参考までに。
ケルンのカーニバル観衆の仮装比率(独断):
それっぽい衣装  27%
着ぐるみ        23%
変なカツラ      21%
キャラコスプレ    19%
警察・FBI系       7%
私服             3%

キャラクターものはマリオやダースベイダー、
ドラゴンボールの孫悟空などなど様々でした。

悟空は金髪しかいなかったですね。来年あたりはゴッドの青髪が登場するでしょうか。

コスプレ好きな人はドイツで注目の的になれますのでオススメです。
日本人のそれはクオリティが高いですから、見せつけてきてください。

そして私たちの無念を晴らしてください。

2016年1月23日土曜日

ドイツで電気契約 ~格安電力会社 eprimo ~

今年から日本の電力自由化が一般家庭にまで広がるそうですね。

ドイツでは1998年から既に採用されている仕組みです。
まぁそれがうまくいってるかどうかは別ですが。


いま住んでいるベルリンの部屋に引っ越してきたときも、
自分たちで電力会社と契約をしました。

今日はそのときのことについて書きます。
というかもっと早く書くべきでした。


まず会社選びですが、


という会社を家主からオススメしてもらいました。
「安いし良いと思うよ、僕も使ってた」
と言っていたので、こっちの電力事情を知らない私たちにはもはや選択の余地なし。

ドイツには1000社以上も電力会社があり、
ベルリンなど大きな都市には100社はあるとのこと。

そんなの探し出して選ぶのは無理です。
素直にアドバイスに従います。

eprimoのwebサイト
eprimoのwebサイト

webサイトにいくと、まずは現住所が対応地域かどうかをチェックします。
画面の右側ですね。郵便番号を入力しましょう。

続いて、毎月の電気使用量の目安を入力します。
これも検討がつかなかったので、家主に聞きました。

「800~900kWhくらいかな。
 それ以上にすると前払いの料金が高くなっちゃうから」

と言われたので、そのまま入力。

この時に入力した内容が基本料金に適用されるらしく、
念のため低めに設定しておきました。

詳しく仕組みが分からないのですが、
ある程度先に払ってから使用後の料金の過不足を調整するようです。


昨年の9月から現在まで5ヶ月ほど契約してますが、
9・10月の2ヶ月間は30ユーロずつ支払い、
11月に24ユーロの戻しがありました。
12・1月はそれぞれ13ユーロずつ支払っています(銀行引落しです)。

平均すると、12.4ユーロ/月。

節電には励んでいますが、それにしても結構安いんじゃないでしょうか?
比較対象も特にないのですが、きっとそうだと信じています。


では手続きに戻りまして、次の画面で契約内容が出ます。
左側の【Keine Vertragslaufzeit】が契約期間なしのタイプ。

1年以上の利用を希望の場合は右側の1年契約を選びます。
基本料金は同じですが、ボーナスとしてのキャッシュバックが多いですね。

eprimoの契約内容確認画面
ここで契約内容を確認

下の方のチェックボックスは、エコな電力
余裕のある人は協力してみてください。

eprimoの契約者情報入力
住所、利用開始日、銀行口座などを入力

次は個人情報の入力です。

2番は住所と、引越予定か既に住んでいるかの選択。

3番は電気の供給開始日の希望。
現時点で既に他の会社と契約をしている場合は、その情報も入力。
【Zählernummer】はメーター番号のことです。


ここまでできれば、後はメールが届くのを待つだけです。
この会社はweb上で「mein eprimo」というマイページ機能があります。
まぁ私はほとんどアクセスしませんが、何かあればそこで手続きしましょう。


以上でeprimoの宣伝はおしまいです。
他にも何かご存知の方は、ぜひ教えてください。

2016年1月10日日曜日

家で作れるすごくおいしいミートソースの作り方

前回は「ソフリット」の作り方を紹介しました。

野菜を過熱しただけであの甘み、コク。
一度やったらもうやめられません。

そして今回は、宣言通りミートソースの作り方です。
絶対おいしいので安心して下さい。


まず材料ですが、

  • 牛挽肉(合挽でもOK)  1kg
  • 塩              10g+適量
  • 胡椒             少々
  • 赤ワイン          500ml
  • ソフリット          握りこぶしの半分くらい
  • トマト缶(ホール)     2kg以下
  • ローリエ(あれば)     数枚

以上です。

あまり神経質になると大変なので、材料は大まかに。
こだわる余裕のある人はこだわってください。

豚挽肉100%でも味や風味は違えどおいしいものはできあがりますし、
ワインなんかは私は安物で済ませてしまいます。


この分量で10~12食くらいとれると思います。
私はいつも小分けにして冷凍してしまいますが、半量で作ってもいいでしょう。


では始めましょう。まずは挽き肉を焼きます。

一面に広がる挽肉
一面に広がる挽肉

しっかり熱した鍋に入れ、強火で焼きつけていきます。
水分が出てくるので油は入れなくて大丈夫です。

でっかいハンバーグを焼いているような感じで、
最初においしそうな焦げ目をつけてください。

挽き肉を裏返しました
裏返しました

いい焼き色が付いたら、裏返します。
ここで挽肉をバラバラにほぐす必要はありません。塊のまま焼いてください。
放っておいても意外と焦げないのでご安心を。

肉が焼けると香ばしい匂いとコクが出ますね。茶色い焦げ目がそのサインです。
この変化をなんちゃら反応と呼ぶのですが、興味のある人は調べてみてください。

とにかくこの香ばしさとコクをソースの中に取り込むために、
最初にしっかり焼き目を付ける必要があります。


例えばしゃぶしゃぶは、おいしいですけど香ばしいとは表現しないですよね。
あれは肉を焼かずに茹でているからです。

挽肉をほぐしながら炒めると、
肉から余計な水分が出てきて浸ってしまい、焼き目が付きづらいのです。

もちろん料理によってはほぐしたほうが良い場合が多いのですが、
今回のミートソースについてはこのやり方でいきます。

焼いた挽肉にソフリットを投入
前回作ったソフリットを投入

肉全面が焼けたら、ソフリットを入れます。
前回作ったこの茶色い野菜の塊が、コク・旨みを足してくれます。

もうお気付きかもしれませんが、この野菜の茶色と肉の焦げ目は同じ現象です。
こうやっておいしさを積み上げていくんですね。

続けてワインも入れます。
混ぜながら鍋底や鍋肌にへばりついた肉をこそげ落として混ぜ込んでください。
旨みは余すことなく吸収しましょう。

ここからほとんど水分がなくなるくらいまで煮詰めます。

挽肉はこのタイミングで好きなだけほぐしてください。
私は多少ゴロゴロした部分も残す派です。

水分がほぼなくなったら塩10gを加え、トマト缶を入れます。
ですが、トマト缶を入れる前にちょっと味見してみてください。

挽肉・ソフリット・ワインの旨みが合わさり、いい味になっていると思います。
私はこの時点で止めて、ご飯で食べようかと悩みました(笑)
それくらいおいしい状態になっているはずです。

トマト缶を入れて煮込む
堪忍してトマト缶を入れました。
缶の内側も水で洗って鍋に入れましょう。
これから煮詰まっていくので、水が数百ml入っても問題ではありません。

分量を「2kg以下」としたのは、お好みで減らしたほうがいいと思うからです。
肉っぽさを強調したいなら半分でいいかもしれません。

一般的なトマト缶は1つ400gですので、2~5缶といったところでしょうか。
家のストック数と買い物に行く面倒臭さとで好きな量を決めてください。

ただ、2kgを越えるとトマト感が強くなりすぎると思います。
むしろ「トマトソース」になる恐れ。そういう理由で2kgを上限にしました。


沸いたらあくを取って弱火にし、しばらく煮込みましょう。
ローリエがあればここで入れてください。風味が良くなります。

ときどき発見するトマトの皮は取り除いてください。
口当たりがよくないので。

1時間後のミートソース
1時間後。

そんなこんなでトマト缶を入れて1時間経ちました。
だいぶおいしそうじゃないですか。

こういう煮込み方をするときは、ガスコンロより電熱調理台が便利です。
まぁ火が欲しいときのほうが頻度は圧倒的に多いですが。

さぁ味見をしてみましょう。様子を見ながら塩・胡椒を足してください。
ここから一度冷ますと、肉とソースがなじんでさらにおいしくなります。

そしてもし、まだ何か足りないなぁと感じたら「砂糖」を足してみてください。
これは意外かもしれませんが、やってみれば分かると思います。

いきなり砂糖というのが心配であれば、少量を器にとって試してみましょう。
日本人好みの味に変化します。単純ですが劇的な変化です。

ミートソースを冷ます
タッパーに移して冷まします
写真でソースの濃度が伝わるか分かりませんが、
ボテンボテンすぎず、サラサラすぎず、という感じ。

しっかり煮込んだ1日目のカレー(?)くらいがパスタに絡めやすくていいと思います。

ミートソースを小分けにする
奥がミートソース、手前はトマトソース

この日は並行してトマトソースも作りました。
何日か前の記事(「基本のトマトソースの作り方」)です。


2人前ずつ小分けして冷凍しておけば、いつでも食べられます。


スパゲティを茹でて和えるだけ
あとは和えるだけ

さっそくこの日はスパゲティを食べようと思います。

素揚げしたナスを入れるもよし、
ソースにバターを溶かして仕上げるもよし、
生クリームを入れてマイルドにするもよし、
チーズをかけるもよし。

他にもグラタン、ドリア、パイ、ピザ、ラザニア、、何にでも使えます。


また今後は、「挽肉」や「トマト缶」という固定概念を外して、
まったく違う形のミートソースを研究できたらなと思います。


それでは、大切な人と楽しい食事をなさってください。
皆さんのドヤ顔が私の喜びです。

2016年1月9日土曜日

凝縮した野菜の旨み「ソフリット」を仕込む

お店の料理はなぜおいしいのか。
そこには料理の知恵があるからです。

逆にお家にはお家の味を守る知恵があります。
レストランでは真似できない秘密ですね。

どちらも素晴らしいですが、
やはりお店の味に近づきたいと願うのが台所の常。


そんなお店の知恵の1つに、「ソフリット」というものがあります。
特に煮込み料理などで力を発揮する、野菜の旨みのもとです。

といっても簡単に準備できますし、
実際に家庭で使っている人もたくさんいます。

ということで、今日はそのソフリットについてご紹介。
(写真は日本に居たときに撮ったものを使います)


用意するのは
  • たまねぎ
  • 人参
  • ニンニク(なしでもOK)
  • セロリ(なしでもOK)
  • オリーブオイル(サラダオイルでもOK)
人参より玉ねぎを多めにしましょう。重量で2倍くらいでもいいです。
セロリもあれば人参と同じくらい入れて大丈夫です。
ニンニクはひとかけらでいいですし、なくても問題ありません。

家庭料理は仕事じゃないので、大まかにやるほうが好きです。
あまり気を張らず、最終的に食べる人が喜んでくれればそれでいいかと。

まずはニンニクをみじん切りにし、他の野菜はざく切りに。

ちょっと人参が多かったですね
フライパンにオイルを注いで、ニンニクを加熱します。
火が強すぎると焦げますのでまずは弱めで。

徐々にニンニクのいい香りがしてきます
この写真のオイルの量だとちょっと少ないですね。
「炒めるでもなく揚げるでもなく」という感覚ですので、
気持ちオイルは多めに入れてください。


ざく切りにした野菜はフードプロセッサーにかけます。
なければ包丁でみじん切りでもいけますが、大変です。

硬さや大きさが同じものを同時に入れるのが基本ですが、
これくらいならこの子は難なくやってくれます。

難なく回るフードプロセッサー
細かくなった野菜から順次、ニンニクの香りがたったフライパンへ投入。
私の大好きなゴムベラの出番です。

こんもりと入りました
試しにここで一口食べてみてください。


おいしくないと思います(笑)


ここからの火加減は、つきっきりで混ぜるなら少し強めでもいいですし、
片手間で何かするなら弱~中火でときどき混ぜるようにしましょう。
本来の作り方としては、弱火でじっくりです。

この混ぜてる時間、私はわりと好きです。
少しづつ様子が変わっていくのを見ているだけなんですが。

関係ないですけど洗濯機もずっと見ていて飽きないです。

30分後

過熱を始めてから30分ぐらい経ちました。
だいぶ水分が抜けて、茶色がかってます。

ここでもう一度味見を。

「おっ」という声が出ちゃうくらい甘みがあると思います。
もう少し続けましょうか。

さらに10分後
だいぶまとまってきました。ここまで40分ほどです。

改めて味見をしてみてください。甘みと旨みが詰まってると思います。
これがお店の料理をおいしくしているものの正体の1つです。

量や火加減によって時間は大きく変わるのでなんとも言えませんが、
あっおいしいかも、と思えるくらいまで過熱してください。

人によってはもっと早く止めたり、焦げ茶色になるまで続けることも。
使う料理によってもそれぞれですので、お好みで大丈夫です。

私の場合はいつもこのくらいで終了。

小分けして冷蔵・冷凍保存

冷めたら小分けして保存しておきましょう。
冷蔵でもしばらくは悪くなりませんし、冷凍しておけば心配ないです。

例えばカレーやハヤシに入れるなら、
市販のルー1箱に対してピンポン玉1つか2つ分くらい。
煮込み途中に入れて味の変化を感じてみてください。

他にもパスタソースや煮込み料理など、用途はたくさんあります。
とにかくこれを使うと味の奥行きがグンと広がります。


というわけで次回は早速これを使ってみましょう。
はっきりいってすごくおいしいミートソースの作り方を紹介します。

大切な人にドヤ顔で食べさせてあげてください。

2016年1月7日木曜日

2016年はバスケを再開しよう

小中高とバスケをやっていました。

それ以降は、本当にたまーにやるだけ。
しかし何年経っても惹かれてしまう。

スポーツをやっていた人は、みんな同じような気持ちあると思います。
久々にやりてぇなぁ、と。


2015年が終わり2016年が明けたことは、
何か今までとは全く違う年明けなように思います。

なんの根拠もないですが。
これを期に、ずっと心にあったバスケをまた始めよう。


というわけで、早速これ。




近所の雑貨屋さんみたいな日用品店みたいなトコで買ってきました。
8ユーロ。ちょっと空気抜けてます。

手に取るだけでワクワク。


空気入れも一緒に探したのですが、意外と見つかりません。
どうしよーかなーと考えた結果、自転車屋さんにお願いしようということに。
近所の店にボールを持っていくと、快くOKしてくれました。


バインバインに弾むボールにちょっと感動。



噂によるとベルリンの真冬はもう越えたようで、
これからは少しずつ暖かくなっていくそうです。

最低でもマイナス8℃くらいでしたから、
今季はそれほど冷えなかったみたいです。

過去5年間ではマイナス20℃になったこともあったとか。

ラッキーでした。
ベルリンの雪も見納めですね。
もう長袖シャツと上着の2枚でも外を歩けてしまえるほどになりました。


これから春を待つわけですが、
春から夏にかけてヨーロッパは絶好の観光シーズン。

仕事の合間で各地を訪ねていけたらいいなと思います。


話はそれましたが、
雪が解けたら早速バスケを始めます。

近くにコートも見つけました。
バスケ仲間もできたらこの上ないですね。


2016年1月5日火曜日

ゆるくアップルパイを作る

今日はアップルパイを焼きます。

最近なんとなくパイ食べたいなーと思っていたところ、
ちょうど職場の先輩がアップルパイ好きだと聞いたので。

日頃の感謝をリンゴに込めましょう。

アップルパイを一人で作ったことないので自信はありませんが、
きっと不味くはならないだろうと思います。


  • リンゴ        
  • レモン汁
  • 砂糖
  • シナモンパウダー
  • バター
  • パイ生地
  • クッキー

まずはリンゴを準備します。

今日のリンゴ
これで1.5kgくらいでしょうか。
職場の人たちにあげたいので10人前は欲しいです。

リンゴはスーパーにあった6品種が混ざってます。
甘味・酸味・食感が色々あったほうがおいしそうじゃないですか。

切り方はなんでも
リンゴの切り方は好きな形でいいと思います。

軟らかいリンゴを薄切りにすればすぐとろけるでしょうし、
硬いリンゴは切ったそのままの形が残りやすいです。

バランスをみながら、好きな具合にしましょう。

切ったリンゴから鍋に投入
私はトロトロの中にゴロゴロを残した感じがいいなと思ったので、
薄切りや角切りを混ぜています。

切ったリンゴから鍋に入れて、たまにレモン汁を垂らしてあげます。
火は弱~中で様子を確認しながら調節しましょう。


全部のリンゴが入りました
すべて切り終わった時点で、先に入れていたリンゴはすでにとろけています。
ここから好きな煮加減の一歩手前まで加熱しましょう。

そしたら砂糖を好きな甘さになるまで加えてください。

バター、シナモンを入れます
甘さが決まったら、バターとシナモンを入れます。
こちらもお好みですので、好きな香り・風味になるまで入れてください。
ただ一度入れてしまったらもう戻れないのでお気を付けて。

よく混ぜたら完成です。


が、ここで悲しい事件が起きました。





ゴムベラをこよなく愛する身としてはなんともいたたまれない状況です。
1ユーロのゴムベラに大量のリンゴは荷が重かったようです。

でもよくがんばってくれました。
ベルリンで共に過ごしてきた愛着からどうしても捨てられず、
洗っていつものように引き出しで眠ってもらうことにします。

私は何をするにもゴムベラでした。今まで本当にありがとう。


パイの中身が完成
気を取り直して。

できあがったリンゴはここから一旦冷まします。

ベルリンは現在マイナス11度なので、ラップをして窓の外に置いときました。
1時間ほどで冷えると思います。


パイ生地
パイ生地は2種類買っておきました。
小さい正方形のタイプと、ロール状の大きいタイプ。

生地に砕いたクッキーを乗せる
2種類の形で焼いてみようと思います。
オーブンを180℃に予熱しておきましょう。天板も中に入れて熱くしておきます。


まずリンゴが乗るところに、砕いたクッキーを敷きました。
こうするとリンゴの水分を吸ってくれて、生地の底が焼けやすいという噂です。

下2つの生地には切れ込みを入れました。


冷めたリンゴを乗せて、下2つの接着面に溶き卵を塗っておきます。

パイ生地大のほう
こちらは大きい方。やり方は同じですね。
大勢に切り分けたいので、切りやすいようにこの形にしました。

このように半分に折り返して作る場合は、余白の方を大きめに残してください。
リンゴも入れすぎると、折り返したときに閉まりません。

準備完了
リンゴを包んで、表面に卵を塗ります。

ちなみに仕上げはオーブン用の網の上でやっています。
滑りが良くて天板に移しやすい。

包むときに、生地を強く引っ張ってかぶせると膨らみが悪くなりますので、
優しくハラリとかけてあげてください。余白を多くしたのはこのためです。

端をフォークで押さえて、オーブンに入れましょう。

オーブンに入りました
よくある失敗で、「底が焼けなかった」というのがあるそうです。
なので天板も予熱しておきました。これで焼けやすいと思います。

熱々の天板に生地を乗せるときは十分気を付けてください。
このときにサッと移せるように、オーブンの網を使って成型を行いました。
まな板などより滑りがいいので。

上下きちんと焼きたいので、とりあえず中段に入れてみます。


ここから20~30分待つだけ。




25分後

なかなかいい具合に焼けました。もちろん味もおいしいです。
すぐ食べない分は、網などの上にのせて冷ましましょう。

卵を塗るタイミングですが、
途中まで焼いて生地が膨らみきったら塗るという方法もあります。

また、どんな形で焼くかも無限に考えられますので、いろいろ試してみてください。
カスタードクリーム入りとかもいいですよね。パイ楽しい。

犠牲は伴いましたが、これにてアップルパイ作りは終了です。


やっぱりオーブンが付いてる部屋はいいなーと思います。
日本で住む部屋も次はオーブン付きにできたらいいな。