ライン川のほとりに栄えるドイツ第4の都市、ケルン。
ここでは毎年11月から2月にかけてカーニバルが開催されます。
ケルン・カーニバル公式サイト(http://www.koelnerkarneval.de/) |
そして2016年2月8日は、仮装パレードがクライマックスを迎える日。
せっかくドイツに居るのだから、名物は堪能したい。
正直なところ、日本人にとってはドイツ人が
一体何のために盛り上がっているのかピンとこないと思いますが、
細かいことは気にせず受け入れるのが大和魂。
ということで、ベルリンからケルンへ飛びました。
移動時間の短縮のため、利用したのは飛行機。
片道1時間ちょっとで着いてしまいます。
片道1時間ちょっとで着いてしまいます。
おなじみのスカイスキャナーで航空券を探すと、
日付や時間帯によって10~50ユーロで購入できることが分かりました。
日付や時間帯によって10~50ユーロで購入できることが分かりました。
うまくやれば、ベルリン⇔ケルン間で1人往復20ユーロも可能ですよ。
私たちの場合は、カーニバルの日程や仕事の都合を考慮した結果、
1人あたり50ユーロで往復となりました。
1人あたり50ユーロで往復となりました。
天気予報では終日雨だったのですが、
午前中で雨が上がるとなんとか天気は持ちこたえました。
午前中で雨が上がるとなんとか天気は持ちこたえました。
パレードが行われる中心地の駅(Heumarkt)に着いたのが11時頃。
すでに様々な衣装をまとった人びとで溢れかえっていました。
すでに様々な衣装をまとった人びとで溢れかえっていました。
老いも若いも関係なし、
むしろ普通の服の人があまりいません。
むしろ普通の服の人があまりいません。
たくさんの仮装とすれ違って歩いていくと、
なにか違和感を抱かずにはいられませんでした。
なにか違和感を抱かずにはいられませんでした。
ほどなくして気付いたその違和感の正体は、彼らが醸し出す雰囲気。
日本みたいに「仮装してます♪」感が全くないんです。
お兄さんもおばさんもお爺ちゃんも、
真顔。
あたかも普段着をまとっているかのように、
当然だろって顔で歩いています。
当然だろって顔で歩いています。
「さすがカーニバルの街やわぁ」
と感心。
1つ私は大きな勘違いをしていたのですが、
これは観衆がただ仮装したパレードを眺めるイベントなどではなく、
街中のすべての人が仮装して騒ぐイベントなのでした。
これは観衆がただ仮装したパレードを眺めるイベントなどではなく、
街中のすべての人が仮装して騒ぐイベントなのでした。
ちょっとした観光気分で行った私服の私たちは、明らかに浮いている。
この日この街で私服の人類など絶滅危惧種です。
この日この街で私服の人類など絶滅危惧種です。
がっつり仮装してくるべきだった。
後悔とともに変な闘争心が湧いてきます。
何も用意はないけど、なんとしても一緒に楽しみたい。混じりたい。
ということで、次善の策として急きょ顔にメイクを施すことに。
何も用意はないけど、なんとしても一緒に楽しみたい。混じりたい。
ということで、次善の策として急きょ顔にメイクを施すことに。
ちょっとしたことでいいんです。
動物っぽい鼻やヒゲ、眉毛を増やしてみたり目を特徴的にしたり。
動物っぽい鼻やヒゲ、眉毛を増やしてみたり目を特徴的にしたり。
ケルンの人びとの仮装は、はっきり言ってクオリティ高くないです。
ただカツラをかぶったり、着ぐるみ着たりだけも多い。
ただカツラをかぶったり、着ぐるみ着たりだけも多い。
手作りっぽい衣装も、日本のハロウィンを見慣れていたらなんてことありません。
しかしそんなのは何だっていいんです。大事なのは一体感。
しかしそんなのは何だっていいんです。大事なのは一体感。
特に年配の人たちが当たり前のように仮装しているのを目の当たりにして、
伝統が持つ力強さを実感しました。
空気を肌で感じる、とはまさにこのことです。
こればっかりは写真では分かりませんね。とにかくすごいです。
「カメレー!!」
と叫びます。これは「お菓子くれ!!」というメッセージです。
車の上からお菓子を投げる投げる。
ちっちゃな子も一生懸命投げる。
これを観衆が一生懸命キャッチするわけです。
沿道の建物の窓にもたくさんの見物人。
傘を逆さにして待ち構えるのも地元じゃ基本テクニックです。
お花は投げずに手渡し。
みんな幸せそうな表情です。
車の上からお菓子を投げる投げる。
ちっちゃな子も一生懸命投げる。
これを観衆が一生懸命キャッチするわけです。
頭脳派の子供たち |
傘を逆さにして待ち構えるのも地元じゃ基本テクニックです。
お花は投げずに手渡し。
みんな幸せそうな表情です。
こちらはうつむくフォルクスワーゲン(笑)
時事風刺ネタも定番のようです。
なぜかと理由を説明するのも難しいのですが、
パレードはすっごく楽しかったです。
そこでは誰もが主役でした。
私たちはパレードもそこそこに引き上げ、
ケルンのビールを飲みに何軒か巡りました。
こちらは今回の戦利品。
ちょっと食べてしまいましたが、なかには結構なサイズのものも。
大きめのチョコレートの箱がおじさんの頭に直撃した時には、
さすがに一瞬ヒヤリとしました。
でも笑っていたので大丈夫でしょう。その箱はありがたく頂戴しました。
パレードはここを訪れないと間違いなく味わえない楽しみでした。
まだの人も来年はぜひ遊びにいってはいかがでしょうか。
参考になるか分かりませんが、参考までに。
ケルンのカーニバル観衆の仮装比率(独断):
それっぽい衣装 27%
着ぐるみ 23%
変なカツラ 21%
キャラコスプレ 19%
警察・FBI系 7%
私服 3%
キャラクターものはマリオやダースベイダー、
ドラゴンボールの孫悟空などなど様々でした。
悟空は金髪しかいなかったですね。来年あたりはゴッドの青髪が登場するでしょうか。
コスプレ好きな人はドイツで注目の的になれますのでオススメです。
日本人のそれはクオリティが高いですから、見せつけてきてください。
そして私たちの無念を晴らしてください。
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