似たような文章を見たことがある人もいるかもしれません。
ちょっと長いですが面白いので引用します。
「イタリア語は歌に向く言葉」とかの女は言う。「ではフランス語は?」と問う私に「愛を語る言葉よ」と答えた。そしてドイツ語は「詩をつくる言葉」であり、スペイン語は「祈りを捧げる言葉」、英語は――これはちょっとアングロサクソンの諸君にはきかせたくないし、シェイクスピアは怒り出しそうだが「商売をする言葉よ」だそうである。最後の「ロシア語は?」という質問はかの女を傷つけたかも知れない。「人を呪う言葉です」そう答えたかの女のまなざしに暗い影が宿った。これは決して公平な見方ではない。だが悲惨だった独ソ戦終結時に、ドイツ人たちがどんな立場に置かれたか、何か解るような気がした。
さて最後に「では日本語は」との私の問いに答えてかの女はこう言った。「人を敬う言葉です」かの女は我々の伝続に「敬語」というものがあるのを知らない。しかしドイツ語から「詩」を、フランス語から「愛」を、スペイン語から「祈り」を感じとる感性が、我々の言葉から「敬う」を感じてくれたのだ。
(浅利慶太『時の光の中で』より)
劇団四季創設者の一人である、演出家の浅利さんの著書です。
「かの女」とはドイツのオペラ歌手であるエリカ・ケートさん。
この文章は日本語の特性が主題になっていますが、
今回私が取り上げたいのはドイツ語の話。
ドイツ語は「詩をつくる言葉」だそうで。
なるほど、確かにドイツに著名な詩人は多いですね。
ヘッセ、シラー、ハイネ、リルケ、、
そしてその中の一人がご存知、ゲーテです。
ゲーテさん70歳のお顔(wikipediaより拝借) |
ゲーテの『ファウスト』といえば、
誰でもタイトルくらいは聞いたことがあると思います。
私も今までその程度の理解しかありませんでした。
しかし最近、妻がゲーテの名言を色々と紹介してきてくれます。
急にどうした。
何かに目覚めた(?)妻に負けじと、私も学ぶのです。
せっかくドイツに居ますからね。
まずは取っ掛かりやすい名言集から入りましょう。
ゲーテの名言・格言 - 癒しツアー
いかがでしょうか。
まだ日本語訳を読んだだけにすぎませんが、
私はかなり好きです。
素敵な考え方だなと思えたり、
なんとなく感じていたことを言語化してくれたような気がしたり。
「憧れの大人」に出会えたような気分。
かっこいい。。
詩に限らずですが、何かを知ることでそれが自分になる、
感じたことが自分をつくっていく、そういう感覚があるので、
これからはゲーテの言葉とともに過ごせそうです。
こんな風に充実感を得るのは楽しい。
少しでも原文を読めるようにドイツ語もがんばらないとですね。
まだまだ興味は膨らみますが、それは後ほどということで。
ゲーテの名言・格言 - 癒しツアー
いかがでしょうか。
まだ日本語訳を読んだだけにすぎませんが、
私はかなり好きです。
素敵な考え方だなと思えたり、
なんとなく感じていたことを言語化してくれたような気がしたり。
「憧れの大人」に出会えたような気分。
“すべてを今すぐに知ろうとは無理なこと
雪が解ければ見えてくる”
かっこいい。。
詩に限らずですが、何かを知ることでそれが自分になる、
感じたことが自分をつくっていく、そういう感覚があるので、
これからはゲーテの言葉とともに過ごせそうです。
こんな風に充実感を得るのは楽しい。
少しでも原文を読めるようにドイツ語もがんばらないとですね。
まだまだ興味は膨らみますが、それは後ほどということで。
今日のところはこのへんで。
最後に妻のお気に入りの言葉を紹介します。
最後に妻のお気に入りの言葉を紹介します。
“空気と光と友人の愛
これだけ残っていれば気を落とすことはない”
これもかっこい、、ん、夫の存在は・・・
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